*映画祭日誌*topに戻る   ○NEW FILM/NEW DIRECTORS(ニューヨーク映画祭レポート! )2002年3月22日〜4月7日


篠崎はるくのニューヨーク映画祭日記!

 3月の中旬、NY在住の私のもとに突然、事務所から連絡が入り「火星のカノン」がリンカーンセンター主催のニューディレクターズ/ニューフィルム・フェスティバルの一環で、MOMA(近代美術館)で上映されることになり、風間監督達がNYにいらっしゃるとの朗報を受ける。 こりゃぁ凄いことになった!! 上映されるのが世界的に有名なMOMAだとは!!! 「火星のカノン」がウォーホールとかバスキアが展示してある美術館で上映されるのだ。 鼻血、出し出しの大興奮。 おまけに主催が、リンカーンセンターのフィルム協会と聞きゃぁ泣く子もNYカーも黙る、すげぇバックボ―ンなのである。 そんな席で、しかも、NYで、監督と再会できるのだ!! 夢ではないかと思い始めたそんな時、風間監督から「久しぶりでやんす」という題でメールが届く。風間監督のこういうおちゃめな一面はピカイチ。 「上映日は、3月23日(土)21時からと24日(日)13時からの二回。私と伊藤プロデューサーとで遊びに行きます。」 ・・・本当に来るんだぁ。 アルゴの熊谷さんから宣伝用のポスターとチラシが届く。 監督自ら海外宣伝専用に描かれたという、特大宣伝ポスター。 その絵がめちゃくちゃいけている!! 早速、自分の部屋にポスターを貼りまくり、気分はすでに「カノン」一色。 もったいない、町に貼れよ!!って? 心配ご無用。友人達を借り出し、ポストカードをNY中のフィルム学校やら演劇学校中に配りまくりました。



(はるく夫妻)

左が、はるくさんのダンナ様、ミッチェル・デルソル氏。新婚さんです。

(上映後)

上映後、しこたま飲んで。右側にいるのは、脚本家のひと。(風間の着ているコ
ートは、はるくさんから借りたもの。移民みたいで、イカスでしょ?)

(はるく)

はるさん宅にて。江戸紫プリッツで遊ぶ篠崎はるく。

(ミッチー)
同じく、江戸紫プリッツで決める(?)デルソル氏。実はとてもお茶目。

(ミッチーとはるく)
映画に、こんなシーン、あったような?

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3月22日
いよいよ監督と伊藤PがNY入りされる日。
アンフィ二―の社長やキャスト、スタッフさん達は今回は来られなくなったとのことで・・・がっかり。
しかし、久しぶりに会う恋人を待つようにどきどきしながらミッドタウンのホテルのロビーで、監督達と待ち合わせ。そこへ現れた風間監督と伊藤P。
「本当にNYにいらしたんだぁ」
とっさに、アメリカ式にお互いに抱き合い大騒ぎ!!
アメリカの映画に出てきそうな?劇的な再会。
監督からお土産に東京限定「江戸むらさき味」のプリッツ特大サイズを頂く。お返しにエンパイアスティト・ビルディングと自由の女神の絵柄が付いたネクタイを伊藤Pに、そして、イエローキャブ柄のテディ・ベアーを監督へ贈呈。伊藤P、迷わずその場で、そのいかれたネクタイを着けてくれた。
その日の夜は、リンカーンセンター主催のお食事会に招待されていて、監督達と、会場であるMOMA美術館内のレストランへと向かった。
会場は、このフェスティバルで上演される作品の監督やら関係者の方々が世界各地から集まっており、大変な熱気。あちらこちらからドイツ語、フランス語、中国語が飛び交っている。芸術に国境なし!!
その会場で、今回のフェスティバル主催のスタッフであるモニカ嬢を紹介される。
「SHIORI(志織)の作品は満場一致で上映が決定したのよ」
と彼女は言ってくれた。
これって、かなり重みのある誉め言葉。明日の上映が、ますます楽しみだ。



3月23日
記念すべき「火星のカノン」NY上映初日、ちなみにこちらでのタイトルは「THE MARS CANON」。良い響きじゃぁないの!!
会場は満員。私も、出来上がり作品を見るのは初めてだ。
121分、私は、まばたきを忘れて魅入った。
いままでの映画の主人公や物語では感じたことのない、不思議な尊さと雰囲気、そして、カメラの石井さん独特の色、カノン独特のテンポに観客は吸い込まれていた。終演とともに熱い拍手で会場が沸いた。
会場にいたアルゼンチン映画祭の関係者のオバちゃんに、凄く感動したわぁと声をかけられる。この一言は、次のカノンの上映地、アルゼンチンのブエノス・アイデスに行く、自信と楽しみに繋がった。
終演後、ジャパンソサエティーのフィルムセクションの方々やNYで活動している映画監督、カメラマン等々の面々で「火星のカノン」を熱く語りながら、朝まで飲み明かす。



3月24日
今日は1時からの上映だ。昼間の上映にも関わらず満席。
アメリカ人のアジア映画に向ける関心の高さが感じられる。
上映後、監督が観客からの質問に答える時間があって明け方まで、飲んでいた人とは思えないほど「きりり」とした「監督の顔」になっている風間監督。
客席から飛び交う質問にきびきびと答えている。さすがはプロ。そんな折りに監督が「実は、小松さん役の篠崎はるくさんがこの会場にいます。」
と、突然、客席にご紹介いただき、会場でスピーチをする。
こうゆう優しさが、風間監督だ。
こうして、無事に2日間の上映を終え、夕食は、すし屋に行く。
その後、我が家でコニャック片手にこれまた熱く語り始め当然、朝まで飲む。



3月25日
映画祭が終り、あと2日はNY見物。
チャイナ・タウンでベトナム料理やタイ料理、中華を食べまくる。
ガラス張りのカフェで、何時の間にか「人間ウォッチング」が始まる。
塩沢ときさんが、歩いていたとしても地味に見えてしまうほど、インパクトのある、ファションやメークに身を固めた人々が行き交う、テンション溢れる町NYを堪能したのだった。




3月26日
監督、滞在最後の日、モニカさん達にお別れのご挨拶をしにリンカーンセンターへ向かう。モニカさんが、普段は入れないリンカーンセンターのフィルムセクションのオフィス内を案内してくださる。古いリンカーンセンターの映画フェスティバルのポスターやら世界の映画俳優、女優達の写真が怒涛のように張り巡らされている空間に圧倒される。
窓際は、細かく壁で仕切られて、スタッフ達のプライベートオフィスになっている。家族の写真は勿論、好みのインテリアと個々のアイディア満載の自由なオフィス。スタッフのなかには、犬小屋をオフィスにおき、犬を飼っている人までいて、驚く。さすがぁ、アメリカ。
リンカーンセンターを後にして、町を歩いていたら、アメリカ人のビジネスマンに声をかけられる「私、カノン観ましたぁ」と。良い気分、良い気分。
NY最後の夜、アーティストの町、ダウンタウンのSOHOのレストランでNY最後の晩餐。ガンガンとビートの効いた音楽の鳴り響く、これぞNYという店内で、その音楽に負けじと、シャウトしながら声が枯れるまで朝まで語り明かし、実り多いNYでの映画祭の日々を名残惜しく、しめくくったのでありました。

(はるく宅にて)
みんな、ただの酔っ払いです。
(ミッチーのスタジオで)

デルソル氏の写真スタジオにて。
右から2番目にいるのは、彼の助手君。
イトウPのしているネクタイに
自由の女神様が!!

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(リンカーンセンターにて)

右がモニカ。
左にいるひとが、ここのBOSS。

(リンカーンセンターの映画館にて)

リンカーンセンター内にある映画館、
ウォルター・リード・シアター。
由緒あるところらしい。
ここで上映できたら、すごいらしい。

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